さて、プジョー508です。
これは407の正常進化と捉えるのが自然ですね。しかし、数字の通り、4から5へとクラスアップしているということがわかります。607が日本市場から消えた今、プジョーのフラッグシップとして君臨することになったのがこの508です。
508はFFのアッパーミドルセダンということで、ライバルは兄弟のシトロエンC5や、ボルボS60、日本ではアコードやティアナあたりになりそうです。
508のトピックといえば、それまで猫系のファミリーフェイスを採用してきたプジョーが今回508では猫顔を脱却して、シュッとした顔つきになりました。プジョーデザインの新時代の幕開けを感じさせます。
ボディサイズは全長×全幅×全高(mm):4790×1855×1455、エンジンはおなじみ1600ccターボの156ps、そして新開発のパドルシフト付6ATが組み合わされます。車重は1520kg(ワゴンのSWは1560kg)ですから、パワーウェイトレシオは9.74(kg/ps)です。C5で、2000ccと3000ccを中止してこの1600ccターボに1本化したときも驚きましたが、もはやこれがヨーロッパの常識になりつつあるようです。
排気量の大小によってヒエラルキーの形成がなされる時代は、終わりを迎えようとしているのだと思います。
パワーウェイトレシオが9.74というのは、かなり鈍くさい感じがしますが、ガンガン攻めるような走りをするクルマではないので、問題ないのかもしれませんね。
価格はベースグレードが374万円、上級グレードが+40万円の414万円です。ワゴンのSWはそれぞれ+20万円程度。燃費は11(km/l)ですが、14~15くらいはいけそうな気がします。まぁ、ドライバー次第でしょうけど。
フラッグシップとはいえども、特に希少価値があるクルマではないので、リセールバリューは恐ろしく低くなると思われます。買うのであれば、3年後くらいに、中古で手に入れるのが良策ではないかと思います。100万円以上安くなっているはずです。場合によっては半額以下も考えられます。しかし、クルマとしては高級車の部類に入るものですから、日本って素晴らしいですね。中古車万歳!
ちなみに、308シリーズも今回の508のデビューを機に、同じ系統の顔に整形されました。
308の中間グレード、Premiumでは、プジョーでは数少ないマニュアルを選ぶこともできます。
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