2014年5月2日金曜日

夢破れる・・・、第1回くるまマイスター検定

日本にクルマの文化を創ること。これを人生のテーマにしている私ですが、その目標を達成するためのアプローチは複数あると考えています。
そのひとつとして、クルマの検定を創設することが必要だと考えていました。

「クルマ好き」と一言で言っても、どれくらい好きなのか、どんなジャンルが好きなのか、クルマ好きの中でも千差万別です。
そして、どれくらいクルマに詳しいのか、理解しているのか、それらの程度を客観的に測るものさしが今まではありませんでした。
自動車整備士なら、メカに詳しい。中古自動車販売士・査定士なら流通や査定に詳しい。しかし、これらはクルマに関わる膨大な領域の中のごく一部に焦点を当てたものであって、クルマ全般に関してその知識量を測ることができていないのです。

サッカーやバスケのように、学校の体育で行われるような僅かな種目が得意であれば、球技全体はもちろんのこと、スポーツ全般が得意な人だと誤認され、辛い日々を過ごしてきた人は少なくないはずです。整備士でも国産車しか知らなかったり、ディーラーマンでも自社で取り扱っている車種の知識すら不十分な人が、現実として存在しているのです。

それでも、クルマに関わる仕事をしているのだから、クルマに詳しい人なのだと思われてしまう。それは、本当にクルマ全般に詳しい人からすれば、不本意であることに違いありません。

なので、クルマが好きで、クルマの知識を持っているということを、社会的に認められるようなシステムとして、クルマの検定が必要であり、この検定によって、日本におけるクルマの文化的発展を目指す、というのが私の夢のひとつでした。

「でした」というのも、今年、「くるまマイスター検定」という検定が出来てしまったのです。私が作らなくても、誰かが先に作ってくれるのであれば、結果的に問題ないのですが、去年この検定が創られたことを知った時、夢のひとつが破れた瞬間でした。


というわけで、第1回くるまマイスター検定を受験してきました。
去年の10月頃から出願可能で、今年の3月16日、全国3会場で開催されました。私は東京会場である、渋谷の國學院大学で受験しました。
1級から3級まで設定されていますが、第1回の今回は2級と3級のみで、併願も可能でした。
試験問題は4択のマークシート方式で100問、試験時間は60分です。
受験資格は、クルマに興味がある人なら誰でも可能で、実際私の後ろの席には、小学生もいました。
合格基準は3級が60点以上、2級が70点以上で合格です。
受験料は3級が4000円、2級が5000円、併願は8000円です。

試験範囲はクルマに関することすべてなので、とにかく膨大です。こういった検定試験を受ける際には、事前に勉強するものですが、今回は第1回ということもあって過去問は存在しないため、真の実力を測るために大して勉強せずに受験しました。もちろん、2級と3級の併願で。

初めは3級の試験から始まりました。100問すべてに回答した時点で42分。まだ多くの時間が残っていたので入念に見直し作業が出来ました。16問不安な問題がありましたが、間違いなく6割は取れているという手ごたえはありました。

1時間の休憩を挟んで2級の試験。100問すべてに回答した時点で51分。実に42問について確信が得られない状況で、かなり焦っていました。

家に帰ってから自己採点をしましたが、2級は惜しくも合格ラインに1歩届かず、といった感じでした。



試験から1か月以上が経ったある日、ポストには「合否通知書」と書かれたA4サイズの封筒とはがきがそれぞれ1通ずつありました。
明らかに合格と不合格のやつじゃん!と思いつつも、開封してみると、その通りでしたね。


3級は95点で合格、438人中12位という予想以上の好成績でした。得点分布の1番右側に入ることが出来ました。これは素直に嬉しいですね。
そして、問題の2級は68点で不合格、377人中161位でした。あと2問正解していれば・・・、というところです。

合格率は3級が92%に対して、2級は40.6%と格段に難易度が増します。第2回から1級も始まりますが、恐らく合格率10%未満の超難関になると予想しています。

ただ、受験してみて感じたのは、問題が良いなってことです。普段は肩身の狭い思いをしながら、誰にも披露することもなく、誰からも評価されることのないクルマの知識を思う存分に爆発させられる、よくぞそこを聞いてくれました!という問題が多く、本物のクルマ好きが作った問題だなぁと感じられるものでした。

まぁ、2級に関しては「んなこと知るかっ!」という問題も多々あり、己の未熟さを痛感した次第であります。
個人的には、モータースポーツのレギュレーション問題、自分が生まれる以前の出来事に関する歴史問題あたりに大きな弱点があることが明確になりました。ここを押さえておけば、とりあえず2級は射程圏内に捉えられるのではないかと思います。

それにしても、ここに掲載したい問題が多々あるのですが、規定により公開できません。問題自体は持ち帰っているので、問題用紙を握りしめた私が近寄ってきたら、しばらく話し相手に付き合ってくれるとうれしいです。


次回、第2回くるまマイスター検定は今年の11月16日(日)に開催されます。クルマに興味があるなら受けるべし!




受験会場の國學院大學


東京会場には291人の出願があったみたいですね


合格証書と合格証


クルマの文化を創る上でとても大切なことです!


40代以上が半数を占めています。


2級の難しさがわかるグラフです。


あと3問できていれば、主席合格でした。


2点足らず不合格。悔しいです!


もし、私が採用活動をすることになれば、2級所持を必須条件にしたいですね。そのためにも、まず私が合格しなければいけませんね。