2013年12月25日水曜日

サーキットデビューと国内A級ライセンス取得

3か月前になりますが、9月21日にシビックで念願のサーキットデビューを果たしました。

チームクレバーレーシング主催による、サーキットトライアルin筑波 第4戦、A部門へ参加しました。
全5戦ある中の、第4戦にスポット参戦というかたちですが、今回の目的は、とりあえずサーキットはどんなものか経験してみることと、国内A級ライセンスを取得すること、この2つです。
エントリーした「A部門」はそういう人向けのカテゴリーです。

A級ライセンスを取得するには、B級ライセンスで出場できるスポーツ走行イベント(競技)への参加実績が必要です。Bライで出場できる競技で一般的なのはジムカーナですが、私が選んだのは「サーキットトライアル」です。ちなみに、他にはダートトライアルやラリーがあります。
ただ、今年(去年だったかな?)から条件が緩和され、いきなりAライを受験することもできるようです。

サーキットトライアルは、最近新しくできた競技なので、まだまだ知名度は低く、クルマの雑誌などでも認知されていないのが現状です。簡単に言うと、サーキットトライアルはレースの予選と同じです。

複数台の車両が一定時間、同時にコースを走行し、ベストラップタイムで競います。今まではレースに出ないと競技でサーキットは走れませんでしたが、気軽にサーキットを走ることができ、競技としても認められるところが良いところだと思います。

今回エントリーしたA部門には全部で22台がエントリーしていました。話題のBRZや86、インテグラやS14シルビアなど、走り系のクルマはもちろん、現行ノートやプリウス、50シーマ、ラシーンなどもいました。そんな中でも異様なオーラを放っていたのはムーヴでしょうね。まさに、無差別級の戦いです。

この日の流れとしては、

●受付・車検
●座学1
●昼食
●座学2
●競技
●実技試験
●筆記試験
●合否発表

こんな感じです。朝から夕方までみっちり使います。



まず、受付を済ませてゼッケンをもらい、クルマにビニールテープで貼り付けます。
さらに、ボンネットを開け、ブレーキフルードタンクやバッテリーの+端子をテープで固定します。



本当は十字にテーピングしますが、こんなにテープを消費するものとは思わず、持参したテープが全然足らなかったので、今回は特別に許してもらいました。次からは余裕をもって準備したいですね。




ホイールの内部に付いている、バランス取りの重りにもテーピングします。テッチンホイールの場合はホイールキャップを外します。




運転席のドアの内側になにやら機材を貼り付けます。これで自動的にタイムの計測ができます。




座学を終えて、コースへ移動し、スタートを待ちます。私の前はBRZですか・・・。




いよいよコースイン!緊張します。
2週ほど慣熟走行をした後、競技開始です。
本来なら、ライバルカーとの間隔を十分に開けてスタートするのですが、22台混走のため、レースと言っても良いような感じでした。




20分弱の走行を終え、一度コース外へ。しばらく休憩した後、実技試験です。
私の後ろには、例のムーヴが!




プロカメラマンによる撮影




さすが、プロですね。
街乗りでは固すぎる足ですが、サーキットではカッチリはまっています。


実技試験では、教官のクルマがコース上でいろいろ仕掛けてくるので、それにしっかりと対応できるか、また、フラッグの意味を理解して走行できるか、この2点が重要です。
この実技試験後、すぐに筆記試験です。筆記試験は教材の持ち込み可なので、座学をちゃんと受けていれば難しくはないです。1科目10問で、3科目あります。すべての科目で7割以上得点できれば合格、・・・だった気がします。
ちなみに、私はめでたく満点合格でした。実技試験も無事合格し、A級ライセンスを取得できました。

競技の結果としては、22台中11位と、ちょうど中間でした。ということで、ど真ん中賞を受賞し、ちょっとした景品もいただきました。
私のベストラップタイムは1'24.475で、アベレージは87.150km/h。
1位はDC5インテグラで1'10.791、103.996km/hなので、だいぶ差がありますね。
一緒に参加したヒガシさんのRX-8は、10位で1'23.455、88.215km/h。1秒差で負けました。
気になるムーヴは最下位の22位でしたが、1'35.768、76.873km/hという記録です。横転する恐怖に打ち勝ってこのタイムを叩き出すのは、すごいですね。





ヒガシさんのエイトと私のシビック




今回は、サーキットトライアルとAライ試験のセットで3万円でした。競技のみでは1万7千円くらいだったと思います。
来シーズンも参戦したいなと思いますが、18万キロを超えたシビックの体調と相談しながら・・・、ということになりそうです。
2リッターツインターボ、フルタイム4WDのレガシィではどんなタイムになるのか、どんな走りを見せるのか、そちらもちょっと気になります。

それにしても、サーキットを走るのは楽しいし気持ちが良い。そして、モータースポーツはお金がかかるがゆえに、大人のスポーツだなと感じました。

2013年12月12日木曜日

1年間耐久アルバイト

気が付いたら12月も半ばに差し掛かり、今年も残りわずかですね。

さて、クルマ屋をやりながらアルバイトもしているわけですが、2013年度は1年間かけて、ある企画を実行していました。

その名も、


『死ぬ気で働いたらバイトでいくら稼げるのか!! 1年間耐久アルバイト』

です。


2012年の12月、バイト1日の勤務時間が13時間、拘束時間が15時間くらいになり、これじゃあ1日の中でバイト以外何もできないな~、なんて感じていました。しかし、その一方、いつまで続くかわからない人生、その中の1年くらいアルバイトに捧げてみても面白いんじゃないか。そんな風に考えて思いついたのがこの企画というわけです。

仕事内容は簡単にいうと運送業、トラックのドライバーです。といっても、ずっと運転しているわけではなく、3トン及び4トントラックで手積み手降しの肉体労働がメインです。
トラックが運転できる、身体を動かせる、今まで縁のなかった土地の道を知ることができる、その上、お金ももらえる。すばらしい仕事だと思っています。

配送先はコンビニなのですが、コンビニって「俗世を映す鏡のひとつ」だと思うんです。あの狭い店舗の中に、生活に必要な商品が詰め込まれていて、さらに、毎週新商品が出てくるし、お客様は子どもからお年寄りまで様々。1つのコンビニだけを見ていてはなかなかわかりませんが、これまでに配送で担当してきた店舗数はざっと数えても80以上。その中には1日の乗降者数が数万人の駅前にある店、閑静な住宅地にある店、工業団地の中にある店、国道のバイパス沿いにある店など、立地条件も様々。当然お客様の層も変わってきます。

この店では、こんな客層が多くて、こんなものが良く売れるんだなぁ。とか、この人こんなクルマに乗ってるんだな。とか、仕事しながら視界に入ってくる情報は結構面白いものです。


そんなアルバイトですが、毎月20日締めの翌5日払いなので、2013年の収入という面で考えると、2013年度は2012年11月21日~2013年11月20日となります。

さあ、結果は以下の通りです。







勤務日数     234日
勤務時間    1824.5時間
深夜時間    1500.75時間
残業時間     857.25時間
総労働時間   2681.75時間

基本給     1,961,338円 
深夜手当     403,703円
残業手当    1,152,144円
交通費       79,560円
有給        65,576円
賞与        6,000円
その他       7,470円
総支給額    3,662,321円


控除額       579,693円
差引支給額  3,096,098円


こんなもんです。時給1075円で一生懸命働きました。
でも、旅行も数回行けているし、これとは別にクルマ屋としても働いていたので、本当の意味で死ぬ気でアルバイトしていたとは言えないかもしれませんね。

ただ、1月のぎっくり腰や、6月の左手中指爪欠損、9月末~11月中旬まで謎の体調不良など、決して体調が良かったわけではない1年間でしたが、ペースを落とすことなく、働き続けました。
頸椎椎間板の炎症が再発しなかったのが幸いです(これになると、起き上がることも困難)。

丈夫な体に産んでくれた親に感謝ですね。


私の職種となると、シークロスの個人事業主なので、自営業となるわけですが、収入の大半はアルバイトによるもの。なので、巷で言う非正規労働者ともいえるわけです。
非正規労働者というと、正規労働者、つまり正社員になれなかった敗者という感じで日本では扱われることが多いと思いますが、私はそうは思っていません。

とりあえず正社員として雇ってもらった職場で、やりたくもない仕事、どうしても好きになれない仕事を無理して続けるよりは、自分の好きなことをしていたほうが楽しいと思うのです。
今が楽しければそれで良い、ということ言っているわけではないです。確かに、昇給も退職金も、そして、ボーナスもほば無し。仕事内容も限られていますが、休みはほぼ自由に取れて、転勤もなし。社会保険にも加入できる。頑張れば、月の手取りが30万を超えることも可能。

それを考えると、今の私にとっては、自分のやりたい仕事に挑戦しながら、アルバイトで稼ぐというスタイルが、合っていると思うのです。

昨年、日本の非正規労働者数が初めて2000万人を超えたそうです。雇用者全体に占める割合は13.9%となっており、主要国の中では第5位の値です(みずほ総合研究所「非典型雇用の拡大と労働生産性」より)。
不景気の象徴ともいえる数値ですが、所得は少なくても自由度の高いこのような働き方を、むしろ積極的に選択する人がヨーロッパを中心に増えていることからも、新しい働き方の一つではないかと感じています。

就活で苦しむ人が多くいると思いますが、就活に失敗して自殺などを考える前に、正社員になることが全てではないと、伝えたいですね。
それより、自分の好きなことを見つけて、それでどうやってお金を稼ぐか、つまりは、自分の好きなことでどうやって他人を喜ばせることができるか、を考えながら生きることのほうが、私は楽しいと思います。

というわけで、アルバイトの限界がわかったので、来年以降は収入面で徐々にアルバイト依存度を下げられるように、本業を頑張りたいと思います。