2013年12月12日木曜日

1年間耐久アルバイト

気が付いたら12月も半ばに差し掛かり、今年も残りわずかですね。

さて、クルマ屋をやりながらアルバイトもしているわけですが、2013年度は1年間かけて、ある企画を実行していました。

その名も、


『死ぬ気で働いたらバイトでいくら稼げるのか!! 1年間耐久アルバイト』

です。


2012年の12月、バイト1日の勤務時間が13時間、拘束時間が15時間くらいになり、これじゃあ1日の中でバイト以外何もできないな~、なんて感じていました。しかし、その一方、いつまで続くかわからない人生、その中の1年くらいアルバイトに捧げてみても面白いんじゃないか。そんな風に考えて思いついたのがこの企画というわけです。

仕事内容は簡単にいうと運送業、トラックのドライバーです。といっても、ずっと運転しているわけではなく、3トン及び4トントラックで手積み手降しの肉体労働がメインです。
トラックが運転できる、身体を動かせる、今まで縁のなかった土地の道を知ることができる、その上、お金ももらえる。すばらしい仕事だと思っています。

配送先はコンビニなのですが、コンビニって「俗世を映す鏡のひとつ」だと思うんです。あの狭い店舗の中に、生活に必要な商品が詰め込まれていて、さらに、毎週新商品が出てくるし、お客様は子どもからお年寄りまで様々。1つのコンビニだけを見ていてはなかなかわかりませんが、これまでに配送で担当してきた店舗数はざっと数えても80以上。その中には1日の乗降者数が数万人の駅前にある店、閑静な住宅地にある店、工業団地の中にある店、国道のバイパス沿いにある店など、立地条件も様々。当然お客様の層も変わってきます。

この店では、こんな客層が多くて、こんなものが良く売れるんだなぁ。とか、この人こんなクルマに乗ってるんだな。とか、仕事しながら視界に入ってくる情報は結構面白いものです。


そんなアルバイトですが、毎月20日締めの翌5日払いなので、2013年の収入という面で考えると、2013年度は2012年11月21日~2013年11月20日となります。

さあ、結果は以下の通りです。







勤務日数     234日
勤務時間    1824.5時間
深夜時間    1500.75時間
残業時間     857.25時間
総労働時間   2681.75時間

基本給     1,961,338円 
深夜手当     403,703円
残業手当    1,152,144円
交通費       79,560円
有給        65,576円
賞与        6,000円
その他       7,470円
総支給額    3,662,321円


控除額       579,693円
差引支給額  3,096,098円


こんなもんです。時給1075円で一生懸命働きました。
でも、旅行も数回行けているし、これとは別にクルマ屋としても働いていたので、本当の意味で死ぬ気でアルバイトしていたとは言えないかもしれませんね。

ただ、1月のぎっくり腰や、6月の左手中指爪欠損、9月末~11月中旬まで謎の体調不良など、決して体調が良かったわけではない1年間でしたが、ペースを落とすことなく、働き続けました。
頸椎椎間板の炎症が再発しなかったのが幸いです(これになると、起き上がることも困難)。

丈夫な体に産んでくれた親に感謝ですね。


私の職種となると、シークロスの個人事業主なので、自営業となるわけですが、収入の大半はアルバイトによるもの。なので、巷で言う非正規労働者ともいえるわけです。
非正規労働者というと、正規労働者、つまり正社員になれなかった敗者という感じで日本では扱われることが多いと思いますが、私はそうは思っていません。

とりあえず正社員として雇ってもらった職場で、やりたくもない仕事、どうしても好きになれない仕事を無理して続けるよりは、自分の好きなことをしていたほうが楽しいと思うのです。
今が楽しければそれで良い、ということ言っているわけではないです。確かに、昇給も退職金も、そして、ボーナスもほば無し。仕事内容も限られていますが、休みはほぼ自由に取れて、転勤もなし。社会保険にも加入できる。頑張れば、月の手取りが30万を超えることも可能。

それを考えると、今の私にとっては、自分のやりたい仕事に挑戦しながら、アルバイトで稼ぐというスタイルが、合っていると思うのです。

昨年、日本の非正規労働者数が初めて2000万人を超えたそうです。雇用者全体に占める割合は13.9%となっており、主要国の中では第5位の値です(みずほ総合研究所「非典型雇用の拡大と労働生産性」より)。
不景気の象徴ともいえる数値ですが、所得は少なくても自由度の高いこのような働き方を、むしろ積極的に選択する人がヨーロッパを中心に増えていることからも、新しい働き方の一つではないかと感じています。

就活で苦しむ人が多くいると思いますが、就活に失敗して自殺などを考える前に、正社員になることが全てではないと、伝えたいですね。
それより、自分の好きなことを見つけて、それでどうやってお金を稼ぐか、つまりは、自分の好きなことでどうやって他人を喜ばせることができるか、を考えながら生きることのほうが、私は楽しいと思います。

というわけで、アルバイトの限界がわかったので、来年以降は収入面で徐々にアルバイト依存度を下げられるように、本業を頑張りたいと思います。

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